就職活動のおもひで

2回目の転職活動が始まったので、酒に酔いながら適当に新卒時と転職(1回目)のことを思い出して雑文を書いてみようかなって。

 

  • 新卒(2015)

 アホでした。

 「情報系学生だしコンピュータ系以外無理」という考えだけで就職活動を開始。

 求人票に「システムエンジニア」と記載されている求人を漁っていたが、当時はシステムエンジニアという職がなんなのか考えないまま、システムエンジニアプログラマという認識のもと活動していた。また、上流・下流という話も偉い・偉くないに置き換え、偉いほうがいいと上流、しかも最上流を志望していた。

 今思うと、あくまで技術者(コンピュータ屋さん)としてやっていきたいんだから、最上流に突っ込むのはどう考えても悪手だったなと思う。どう考えても向いてねぇし。当時、先輩がベンチャー企業に入社したと聞き、「大学院まできてもったいねぇ~学歴捨てる気かよ」という感想を抱いたことが、俺の当時の考えを如実に表してると思う。

 業界に関しても、当時の俺が知ってる会社(ネームバリュー特大の会社)に申し込んでいたため、業界は二の次だった。業界が二の次なので、当然組み込みエンジニアだのWebエンジニアだの、「システムエンジニア」という職種の小分類に関しても無関心だった。最悪、業界に無関心でも、せめて...せめて職種に関してよく考えていれば...と悔やむばかりである。

 そんな考えで面接に挑むため、志望動機なんかボロボロでした。「情報系出たのでこんぴゅーたやりたいです」なんて学生をだれが取るというのか。

 1社目の面接であった某N社の社会インフラ事業部とやらの面接には「社会インフラって何だろう」とかそういうレベルの思考で臨んでいた。志望動機聞かれた時の回答のチンプンカンプンさは、我ながら今でも忘れねぇ。

 また、某Y社の面接では志望動機に「福利厚生」「研修内容」を答えるなど、あまりにも...あまりにも自分が求められている答えを理解して無さすぎるだろ...という立ち振る舞いであった。

 その後もよく考えないまま片っ端から面接に臨み、最終的には1社から内定が出たが、正直そこの面接でもマトモな志望動機を話せた覚えがない。たまたま発した言葉が上手く引っかかったのだろう。自分から運ゲーにしているのである。

 んで、苦労して運良く引っかかった会社を半年もしないうちにメンタルをやって休職するのであった。一度部署異動を挟んでいるが、今思うと、上司が強烈なクラッシャーだった異動前はともかく、異動後はどうとでもなったやろ!!という気持ちが強い。

 

ちょっとは頭を使って将来を考えろ!いつまでも学生気分でいるんじゃねぇ!新卒カード捨てるなあああああああ!!!!!!!!!

今の俺が当時の俺に送る言葉である。

 

  • 転職(1回目)(2017)

 1年と2カ月ほど休職したあとの転職活動である。400連休ってやべぇ。

 失敗の記憶と休職中の動かない頭での思考から、(最上流付近の)システムエンジニアは向いてない、手を動かす技術者としてやっていきたいと考えた。なんだかんだ、プログラム書くの好きだし、そういう職種がいいよねって。これは今考えても概ね間違ってないと思う。

 という感じで、ゲーム・モバイル・Webのプログラマあたりを主に転職活動を始める。冷静に考えるとプログラマシステムエンジニアの小分類なので、なんかやっぱ考えがズレてるよな~と。

 1社目の面接でやらかしがあり、自分から「いろいろやってきたけど広く浅くで特別できることはない」と発するなど、採用面接の場にいることを理解していない振る舞いが目立つ。要は自分に自信がなく、休んでいたという引け目もあり、ひたすらに卑屈なのである。幸い、人並みの受け答えはできていたとは思うけど、あまりにも話す内容が悪かった。

 そんな1社目での強烈な失敗の後、新卒の時とは違い、以降の面接では現職での数少ない経験や(休職中に作った)プログラムについて話すように改め、なんとかぽろぽろと1次面接通過の知らせを受けるようになったころ、当然の事実に直面する。当時、休職してることを話さずに面接に臨んでいたが、働くこと・2年間働いてきた人間として扱われることに恐怖を抱き始めたのである。その恐怖に耐えられず、その時点で選考を受けていた企業をすべて辞退した。その中にはほんまに行きたいと思っていた企業も含まれており、未だに後悔に苛まれるのであった。

 その後、休職していたことをオープンに活動を再開したが、やはり書類で弾かれることが多くなった。面接に漕ぎつけても、休職という後ろめたさが邪魔をして、〇〇が出来ます!と話せなかったように思う。

 結局、ほぼ形だけの面接で内定を出す人売り系SES会社に内定を貰い、1度目の転職活動が終わった。組み込みエンジニア屋さんである。

 この記事書き始めたときは当時の俺をぶっ叩くつもりでいたけど、なんか当時の俺よく頑張ったな?という感情に包まれている。強いて言えば、同じ人売り系SESでもITに強い会社選ぶべきだったな?(入社したSESは機械・電子に強くITがくそ弱い)

 売られた先で前職と同じ苦しみに襲われるのは別のお話。

 

  • 転職(2回目)(2021)

 今。先日1社目の面接に臨み、無事祈られた状態。

 今回は現職の組み込みエンジニアからWebやモバイル等のエンジニアへのキャリアチェンジ()を目的として転職活動をしているが、やっぱり業界が変わることに強いプレッシャーがあり、組み込みでやってきたことは他の業界に移るうえで価値がないという考えがあった。1社目の面接の場でも、これまでやってきたことに対して自信なさげに卑屈に語ったことが致命傷だったように感じる。

 今の仕事、しんどいながらもクッソ真面目にやってきたし、周囲のサポートなしに組込屋さんとしてそれなりになったし、なんならプロジェクト回ってるの俺のおかげやし、正直、業界が変わってもやればできるでしょwとは思っているが、「今の仕事でこんなことやってきました!!!!!こんなことできます!!!!!領域変わるけど次の業界でも同じようにできます!!!!」的な意気込みが伝わらないと、こいつ逃げてきただけだな?やらせてもできないな?と思われて「スキル不足」の5文字で落とされるのである。

 書きながら思ったけど、この「スキル不足」は転職先の業界のスキル不足じゃなくて、転職前の業界でうまくやれてない→コンピュータ全般のスキル不足(だと思われた)を意味してるのでは?????そら今の領域できないのに別の領域できるわけないわ!目から鱗だわ。本当かは知らんけど。文章書くってすげー。

 曲者上長に言われた「(技術力の多寡はともかく)組み込みエンジニアとしてこんなことをやってきましたと自信を持って話してこい」というのは真理なんだと思う。

 そもそも書類通ってるんだから、組み込みから別の業界に行こうとしてることは分かった上で面接に呼んでるってことだよな?????どうせ相手は組み込みの深いも浅いも分かんねぇんだから、俺がやるべきは勢いよく「こんなことやってきました!!!」だよなぁ???????

 1回目の転職と違い、今回は実績があるのである。そこだけは自信を持っていこうと思う。

 

  • んで

 転職活動は自分のこれまでを振り返る活動とは言うが、その通りなんだと思う。同じ修士卒と比べて2年のディスアドバンテージがあるとはいえ、3年間組み込みエンジニアとして真剣にやってきたなら、それをしっかり自信を持って話すべきなんだろう。

 新卒・転職(1回目)・転職(2回目)全てで1社目でやらかしを演じているが、少なくとも転職(1回目)・転職(2回目)ではそのやらかしで地に足をつけるというか、現状が見えてくるって意味では必要なやらかしだったんだと思う。

 恐らく転職活動に限らず、物事は1発目で失敗してからが本番なんだなぁと朧げに思うのであった。